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『Rockの様々な「かたち」』
Rockは「かたち」ではない。ギターをかき鳴らしジャンプを決め、
全身で表現することもRockであり、愛や平和について高らかに歌う存在
そのものがRockを感じさせることもある。
この作品においてaikoは、「ファンに向けて送り続ける心の力」こそ
彼女にとっての「Rock」なのだと再認識させてくれる。
収録曲では、切々と歌い上げる「雨の日」・アコースティックな
アレンジで新たな表情を見せてくれる「花火」における伸びやかな歌声
は素晴らしい。
しかし何といっても聴きどころは、「Power of Love」「ジェット」
において、aikoが正に「誰にも負けないパワーを“みんなに”」伝える
シーン。プラスのエネルギーを贈るという「オン」の行為と、笑わせ・楽しませるという「オフ」の行為を同時に行うという難しいステージングを、aikoは、まぶしいまでの笑顔でやってのける。
「スター」がaikoの「想い」を集約した曲ならば、ラストに収められた「恋愛ジャンキー」は彼女の「生きる姿勢」を集約したナンバー。
適度に荒さを残す演奏にのり、2ndアルバム収録のヴァージョンをはるかにこえる説得力のあるヴォーカルでライヴは頂点に達する。
ファンに見せる笑顔のみならず、その裏にある重圧、スタッフとの
信頼とその基盤にある彼女の周囲への気遣いまでとらえたオフステージ
ショットも貴重。
時が流れ、聴く側の、そして歌う側の立場がどう変わろうとも、あの日あの時、aikoにおくった声援と、aikoがくれた最高の笑顔とパワーは
色褪せることはない。そのことを強く実感させてくれる必聴の一枚。